立ちっぱなし
映像が浮かぶ。仕草が浮かぶ、粘膜の色が浮かぶ。
唇の形、乳首の色、おへその大きさ。
アンダーヘアーの茂り具合、絶対領域の肌の白さ、足の指のペディキュア。
目隠しされた女の子が立つのは、冷房が少し弱めにされたラブホテルのベッド脇。
裸にされ、手は後ろでおもちゃの手錠。
裸。
勃起したチンポをゆらゆらさせながら、ぼくは女の子の周りを歩く。
凝視しながら。
唇の色や形をね。
女の子の唇が好き。
そのままずっと貪っていたくなるような、はかない唇が好き。
視覚を遮られた女の子の、触覚だけを刺激するキス。
二人が接しているのは唇だけで、ぼくは女の子に手も触れない。
それなのに、それなのに。
どうして膝をガクガクさせながらキスに応えるんだい?
脳で感じているのかい?
どうして内またになりながらキスを続けるんだい?
腰砕けになりそうなのかい?
口に出さないけれど、そんなことを思っているぼくは、構わずキスを続ける。
その圧で女の子の重心が崩れないように、そっと触れるような、そっと舐めあげるような、そっとしゃぶりあうような。
時々唇を離すと、すでに糸が引いていて。離れていく唇を追うように顔を少し上に向けて。
さあ、もっとキスをしよう?
女の子には話しかけず、ぼくは自分の頭の中でそんなことをつぶやくのです。
ずっとずっと昔、似たような日記を書いたことがあったと思います。
その時は、目隠しと後ろ手拘束で女の子は下着を脱ぎ、
ぼくがオマンコをたくさんいじる・・・みたいな内容だった気がします。
性的な趣向は今も変わっていないなあと思いました。