立ちっぱなし
映像が浮かぶ。仕草が浮かぶ、粘膜の色が浮かぶ。
唇の形、乳首の色、おへその大きさ。
アンダーヘアーの茂り具合、絶対領域の肌の白さ、足の指のペディキュア。
目隠しされた女の子が立つのは、冷房が少し弱めにされたラブホテルのベッド脇。
裸にされ、手は後ろでおもちゃの手錠。
裸。
勃起したチンポをゆらゆらさせながら、ぼくは女の子の周りを歩く。
凝視しながら。
唇の色や形をね。
女の子の唇が好き。
そのままずっと貪っていたくなるような、はかない唇が好き。
視覚を遮られた女の子の、触覚だけを刺激するキス。
二人が接しているのは唇だけで、ぼくは女の子に手も触れない。
それなのに、それなのに。
どうして膝をガクガクさせながらキスに応えるんだい?
脳で感じているのかい?
どうして内またになりながらキスを続けるんだい?
腰砕けになりそうなのかい?
口に出さないけれど、そんなことを思っているぼくは、構わずキスを続ける。
その圧で女の子の重心が崩れないように、そっと触れるような、そっと舐めあげるような、そっとしゃぶりあうような。
時々唇を離すと、すでに糸が引いていて。離れていく唇を追うように顔を少し上に向けて。
さあ、もっとキスをしよう?
女の子には話しかけず、ぼくは自分の頭の中でそんなことをつぶやくのです。
ずっとずっと昔、似たような日記を書いたことがあったと思います。
その時は、目隠しと後ろ手拘束で女の子は下着を脱ぎ、
ぼくがオマンコをたくさんいじる・・・みたいな内容だった気がします。
性的な趣向は今も変わっていないなあと思いました。
部屋に入ったあとは。
やっと会えた週末の金曜日。
どうも逢瀬は平日の午前中に待ち合わせをしてしまいます。
より一層、背徳感が出るからなのでしょうか。
通勤客でせわしなくお客さんが入れ替わる、駅の近くのカフェで待ち合わせ。
窓の近くに座ったぼくは、駅から溢れてくる人の中に、彼女を探します。
まだかな・・・まだかな。
きっともう、これからする “行為” のことで頭が一杯なはず。
下着の “上か下” どちらかを着けないで来てとお願いしてあるから、否が応でも家を出る時からセックスのことに意識が行ってしまっているはず。
混んでいる上り電車の中で、胸か性器をより意識して、ツユを漏らし始めているはず。
ラブホテルに入ってから前戯が始まるなんてもったいから、もっともっと前の段階からお互いの性感を高めたいね。
そんなことを話し合っていたスケジュール調整のメールで、彼女は下着についてそうすることが決まり、
ぼくは10日間の射精禁止が決まった。
日にちが決まってからというもの、オナニー大好きな彼女はぼくを挑発するかのように写真を送り付けてくる。
ギリギリ乳首や性器の縁が見えそうなものもあるし、日によっては白く濁った液体が付いた指先だけだったり。
性欲が溢れてしまったのか、足をM字に開いてオマンコがとてもよく見える写真をくれたり。
日に日に金玉に溜まっていく精液と、それに乗じて強くなる性欲。勃起。
早くうずめたくて仕方がないチンポがビクビクして我慢汁を漏らし、写真を凝視して妄想を膨らませる。
当日までは彼女のターンで、当日はぼくのターンだね。
そんなことをメッセージでやり取りしながら。
やがて雑踏の中に彼女を発見。
何度も待ち合わせに使ってる店なので、迷うことなく真っすぐとこちらへ歩いてくる。
夏なので薄着。
すると、着けていないのは “下” かな?
ふふふ、早く店に入ってこないかな。
テーマ : エロ体験談・告白・官能小説
ジャンル : アダルト
体温交換
雨が降って一層気温が下がり、11月並の気候ですね。
人肌の恋しい季節になってきました。
手を繋ぐ、温かくて柔らかいあなたの手
腕や上腕に触れて、その弾力と発している体温がたまらない。
近づくだけで温かい…。
そんな身体。
部屋の温度は常温でいいよね。
さぁベッドに行こう。
湯上りの温まった身体で。
室温で少し冷めてきた身体で。
両手を広げて “さぁおいで” のポーズ
何もかも受け入れるよ、のポーズ
上半身同士、下半身も絡み合わせ、
首と首、顔と顔をくっつけ、
擦り合わせるくらい密着して体温を交換し合う。
皮膚から体温と異性のホルモンを吸収し、
皮膚と皮膚をこすり合わせて、
自分の匂いか……はたまた体温か……をなすりつけて
うつ伏せになった身体に後ろから覆いかぶさり、
背中に体温を伝える。
頭を抱き、あなたの背中とぼくの胸が密着して
きっと包まれるような気分になっているよね
匂いをかぎ、唇を押し付け、
肌と肌を…まるで熱でも発生させるかのようにすりすりする。
そして、体温交換はまだまだ続く…。
kiss
ゆっくりしたリズムのキス
貪るような性急なキス
ねっとりとしたいやらしいキス
ついばむような短いキス
どんなキスが好き?
たくさんあるよね。
ぼくは全部好きです。
もちろん、あらゆる場所に。